マイツール便利技

マウスモード“標準”で行番号・列番号を取り込む


MWM編集局


 

マイツールには、「仕事は=」の状態で計算式を入力して[Enter]キーを押すと、計算を実行するダイレクト計算機能が備えられています。

計算式を入力する際、SETC命令の「15 マウスモード」を「1‥M4互換」に設定しておくと、計算式に指定する行・列を画面上でクリックするだけで、行番号・列番号が入力行に入力できて便利です。

しかし、マウスモードが「1‥M4互換」の状態では、オブジェクト指向オペレーションやクイックメニューが利用できません。
逆に、オブジェクト指向オペレーションを行うため、マウスモードを「2‥標準」の状態にしておくと、計算式に指定する行・列を画面上でクリックすると青い帯がかかり、入力行が「動作は:」に変わってしまいます。

マウスモードが「2‥標準」では、画面をクリックすると「動作は:」になる。

ダイレクト計算とオブジェクト指向オペレーションの両方が使えるように、SETC命令のマウスモードを切替えるセミオートを、CMD・FKS命令で登録するという方法もあります。
しかし、マウスモードが「2‥標準」でも、マウスを使って計算式に行番号・列番号を取り込む方法があります

今回は、マウスモードが「2‥標準」の状態で、マウスを使って計算式に行番号・列番号を取り込む方法について、説明します。

  マウスモードを「2‥標準」に設定するには、次のように入力します。

  SETC[Enter]15[Enter]2[Enter][Esc]

また、「1‥M4互換」に戻す場合は、次のように入力します。

  SETC[Enter]15[Enter]1[Enter][Esc]

 

・マウスを使って計算式に行番号・列番号を取り込む

1.

「仕事は=」の状態で、キーボードから「:」(コロン)を入力します。

  

 

2.

画面の列番号表示(ここでは2列目)をクリックすると、クリックした列番号(C2)が入力行に取り込まれます。

 C2

 

3.

同じようにして、演算記号はキーボードから、列番号は画面の列番号表示をクリックして、計算式を指定します。

  C2C4=/C5 (2列目から4列目の数値をすべて足して、結果を5列目に表示)

画面の表のように、最終列が4列の表では、4列目より右側の桁数表示部をクリックすると、入力行に5列目を表す「C5」が表示されます。

 

4.

[Enter]キーを押すと、指定した計算式が実行されます。

  [Enter]

5列目に結果を表示して、「仕事は=」の状態に戻ります。

 

5.

同じようにすれば、行番号を使った計算式も、マウスを使って指定できます。

  L6L8=/L9[Enter] (6行目から8行目の数値をすべて足して、結果を9行目に表示)

画面の表のように、最終データ行が8行目で9行目がケイ線の表では、データ行を1行挿入して結果を表示します。計算の結果、ケイ線行が消えることはありません。

 

 

・セルのデータを使ったダイレクト計算

セルのデータを、マウスで計算式に取り込んで計算する場合も、「:」を使って指定できます。

 

1.

「仕事は=」の状態で、キーボードから「:」(コロン)を入力します。

  :

 

2.

ここでは、7月のA支店の売上が、7月から9月の売上合計の何%を占めているか、求めてみます。
計算に使うセルのデータをマウスでクリックして、計算式を指定します。

  70,024188,432*100

 

3.

[Enter]キーを押すと、指定した計算式が実行されます。

  [Enter]

画面に計算結果を表示して、「仕事は=」の状態に戻ります。

 

・補 足

  小数点以下の桁数や四捨五入などの端数処理は、ダイレクト計算を行う前に、DR命令で設定してください。

 


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