・ マイツール便利技
ダミ―キ―列の使い方

佐藤 雅栄 [Venlic/桑名マイツールユーザー会]

マイツ―ルを良く知るベテランユ―ザ―は、通称「ダマ シ技」と呼ばれるテクニックを駆使することが多い。今 回紹介する「ダミ―キ―列」も、「ダミ―デ―タ」など と並んで、実務で広く使われているコマンド活用のひと つなので、ぜひ、マスタ―して実務に生かしてほしい。

(以下、「実行」…「Enter」)

1.まず、「年月デ―タ」を手入力せずに、「SEQ関数」 と「ACMCコマンド」を使って入力してみよう。
DR [実行] 0 [実行] 2 [実行] (切り捨てにする)

SEQ[1/12,1/12]=C1 [実行]
(初期値と増分値にスラッシュが使えることを知る)

1=C2 [実行] (2列目に1を入れて)

ACMC [実行] [実行] 1 [実行] [実行] C2,2 [実行] [実行] [実行]
(1列目をキ―にして2列目の1を累計加算させる)

1999+C1=C1 [実行] (今年からスタ―トさせたい)

C1+年=C1 [実行] (文字計算の基本)

C2+月=C2 [実行] (取りたいときは引き算する)

2.3ヶ月ごとに横ケイ線を引きたい。
SEQ[1/3,1/3]=C99 [実行]
(切り捨て処理のまま、3で割って最終列に追加する)

ACMC[実行] [実行] 3 [実行] [実行] [実行] L [実行] [実行]
(その列をキ―にして、計算処理はスキップさせる)

RV [実行] DC [実行] T [実行]
(復元させて、使用済みのダミ―列は削除する)

3.みやすいように、一行おきに色付けしたい。

●やり方その一(オ―ソドックスでわかりやすい方法)

SEQ[1,1/2]=C99 [実行]
(2で割って、2つおきの連番を振る)

1=C99 [実行]
(もう1列を作って、1を入れておく)

ACMC [実行] [実行] 3 [実行] [実行] CT,T [実行] [実行] [実行]
(3列目をキ―にして4列目の1を累計加算させる)

SETP [実行] 3 [実行] C4=2 [実行] [実行] 5 [実行] [実行]
(条件付機能を使って、4列目が2の行を紫色にする)

DC [実行] 3―4 [実行]
(使用済みの列をカットする)

●やり方その二(MOD関数を使ったより簡単な方法)
SEQ[1,1]=C99 [実行]
(最終列に連番を振る。NUMコマンドでも良い)

SETP [実行] 3 [実行] CTMOD2=0 [実行] [実行] 2 [実行] [実行]
(最終列の余りがゼロのデ―タ行を緑色にする)

DC [実行] T [実行]
(使用済みの列をカットする)

最後に DR [実行] 0 [実行] 1 [実行] をやっておしまい。
(必ず、処理前の設定に戻すクセをつけておく)

ほとんどのコマンドで可能な「条件付き指定」処理の中 で、この「MOD関数」が使えることがわかれば、また マイツ―ルの可能性もさらに広がってくることだろう。 質問があるかたは、このMUG Web Magazineの掲示板「おしえて」に書くと良いだろう。

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