マイツール便利技

条件式で不要なデータを消す


MWM編集局



マイツールでは、毎日の来客数や売上金額の累計を、ACM命令を使って求めることができます。
しかし、ACM命令の累計結果は指定した書き込み先の行・列全体に渡って書き込まれるため、まだデータを入力していない日まで累計で埋められてしまいます。
累計を求める必要のない部分のデータは、BR命令などで消すことができますが、計算式の計算場所指定に条件式を使うことで、表から消すこともできます。

下のような日計表を作成し、SIM計算式に来客数と売上額の累計を求めるACM命令を記述しました。
SIM命令を実行し、2月10日のデータを入力してから[Enter]キーを押すと、シミュレーションが行われ累計が計算されます。
しかし、まだデータを入力していない11日から29日の行にまで、累計が書き込まれてしまいました。



そこで、SIM命令終了後データを消す手間を省くため、SIM計算式に、
  「条件の一致した行にだけ、空白を結果として書き込む」
といった計算場所指定を条件式として記述した計算式を追加して、SIM命令中に不要なデータを消せるようにしてみます。

計算式は、ED命令で追加します。
ここでは、次のような計算場所指定を記述した計算式を追加します。

””=C5,C3=””:  (5列目の累計で、3列目の来客数が空白の行に、同じように空白を書き込む)
””=C6,C4=””:  (6列目の累計で、4列目の売上額が空白の行に、同じように空白を書き込む)

また、2月7日のように、定休日のためデータとして「−」を入力した行の累計を、同じように「−」とする場合は、次のような計算式を追加します。

”−”=C5,C3=”−”:  (5列目の累計で、3列目の来客数が「−」の行に、「−」を書き込む)
”−”=C6,C4=”−”:  (6列目の累計で、4列目の売上額が「−」の行に、「−」を書き込む)



計算式修正後、SIM命令を実行すると、データを入力していない日の累計を消した表となります。



このように、計算場所指定に条件式を使うことによって、計算を行うだけでなく、データの修正や書き換えも行えます。
*計算式・条件式について詳しくは、「命令辞典」のC命令・SH命令をご覧ください。



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