マイツール便利技

マイツールにおける2000年問題 <西暦4桁への変更方法と注意>


MWM編集局


すでに入力されているマイツールデ―タの年号を、西暦2桁から4桁に変更する方法、運用していただく場合の注意事項をご説明します。
お使いのデータを西暦4桁表示に変更する場合の参考にしてください。

<デ―タの変更方法>

・ページの横サイズに余裕がある場合
西暦を含めた年月日のデータが6桁となっている場合、次のようにして8桁のデータに変更してください。

1.年月日を収めた列の桁数を、CF命令で8桁に変更します

   CF[Enter]
   (年月日を収めた列の列番号)[Enter]
   8[Enter]:

   入力例  CF:2:8:  (2列目の年月日の桁数を8桁に変更する)


2.年月日データの先頭に、計算式を使って「19」を付けます。

   ”19”+C(年月日を収めた列の列番号)=C(年月日を収めた列の列番号)

   入力例  ”19”+C2=C2:  (2列目の年月日の先頭に「19」を付ける)

 *「19」の前後は、”(ダブルコーテーション)で囲んでください。
 *ペ―ジの横幅に余裕があり、桁数を増やすことができる場合でも、後で列を挿入していると、桁数が足りなくなることがあります。その場合は、次の「表が横サイズ一杯で、桁数を増やせない場合」を実行してください。


・表が横サイズ一杯で、桁数を増やせない場合
この方法は、同じフォーマットの表をひとつのファイルに収めてある場合にお試しください。
ひとつのファイルに、複数の表が収められている場合は、そのままでは使えませんので、ご注意ください。
*過去のデ―タで、フロッピ―等に退避してあるデ―タも、この方法で変更してください。

(1)データのバックアップを作成する
元のデータを保護ために、新しくファイルを作成してデータの退避を行います。
変更は、バックアップしたファイルを使って行います。

1.FILE命令で、バックアップ用のファイルを作成します。
*F型ファイルの場合、ページ数を元のファイルより1ペ―ジ以上多くしてください。
*バックアップするファイルがV型ファイルの場合も、F型ファイルを作成してください。

2.COPY命令で、バックアップを行います。
*「書き込み先頭ページは」で「2」を指定して、2ページ目から書きこみます


(2)変更の基準となるペ―ジを作成する
バックアップしたファイルの先頭ページ(1ページ目)に、変更の基準となるペ―ジを書き込みます。

1.R命令で、バックアップしたデータの先頭(2ページ)を読み出します。

2.SET命令の16番「色列数」が、元ファイルのデータと同じ設定になっているか確認します。

3.DL命令で、すべてのデ―タ行を消して、項目行だけの表にします。

4.CPS命令で、ペ―ジの横幅を2桁以上増やします。

5.CF命令で、年月日を収めた列の桁数を8桁にします。

6.W命令で修正した表を、パックアップしたファイルの1ペ―ジに書き込みます。


(3)データの横幅を修正した表に合わせる
変更の基準となるペ―ジを使って、SH命令でデータ全体の横幅を修正します。

1.CHF命令で、現在のファイルをバックアップしたファイルに変更します。

2.SET命令の4番「予備行数」を、「0」に設定します。
*各ペ―ジに余裕を持たせたい場合は、その行数を指定してください。

3.SH命令を実行します。「検索するページは」で、1ペ―ジからデータの最終ページまでを指定します。

4.「1番目の検索条件式は」で、[Enter]キーのみを押して、検索条件なしにします。

5.「結果の書き込み先頭ページは」で、1ページを指定します。
*変更後の書き込みペ―ジ数が、元のページ数より増える場合があります。


<データ変更後の注意>

西暦2桁の表示を、4桁に変更した場合、お使いの命令によっては、指定内容やデザインページの変更が必要となります。
特に、オートプログラムやCMD・FKS命令で記録しているセミオートは、内容を4桁表示に合わせて修正する必要があります。

・検索を行っている場合
SH、SHU、SHD等で、ある年以降のデ―タを検索する場合など、条件式の変更が必要です。

使用するデータ 指定内容
西暦2桁 SH:1―100:C5>=990101:〜
西暦4桁 SH:1―100:C5>=19990101:〜



・日付の範囲チェックや、日付により単価などを変えているような場合
SHU命令、CNCの条件ペ―ジ等で日付の比較を行っていると、上記と同様に条件式の変更が必要です。

使用するデータ 条件式の指定内容
西暦2桁 C5>=990101
西暦4桁 C5>=19990101



・EF命令で日付入力を行っている場合
デザインペ―ジの日付入力列の「形式指定部分(*F)」をED命令で変更します。

使用するデータ 形式指定部分の内容
西暦2桁 C1=NNNNNN:
西暦4桁 C1=NNNNNNNN:

「条件指定部分(*C)」も、同様にED命令で変更します。

使用するデータ 形式指定部分の内容
西暦2桁 C1#98―99:
西暦4桁 C1#1998―2079:



・DF命令で日付入力を行っている場合
デザインペ―ジは、西暦2桁でお使いになっていたものが、そのままお使いになれます。
ただし、4桁にしたために画面指定部分で日付入力を記述した場所が、隣のデータと重なることがあります。
重なる場合は、ED命令で変更してください。


・PF命令で日付を印刷している場合
日付の印刷が長くなることにより、隣の列の内容や、あらかじめ印刷されている内容との重なりやずれが発生することがあります。
デザインペ―ジの変更や印刷用紙の変更が必要となります。


・その他の場合
お客様の運用方法によっては、上記以外にも変更が必要な場合があります。ご注意ください。
実際に運用する前に、ダミーデータによるテスト操作やテスト印字を行ってください。
また、操作手順書等をご用意している場合、年数のデータの入力が2桁で指示してある個所については、4桁のデータに合わせて手順書の変更が必要となります。



MUG Web Magazine

前のページに戻る