マイツール便利技

クイックメニューで指定範囲をダイレクト処理

ＭＷＭ編集局

　

マイツールで加工･編集を行う場合、最初に｢仕事は＝｣の状態で命令を入力します。次に範囲を指定し、処理方法の指定を行います。

これとは別に、Windows上で起動するマイツール＊では、加工する範囲を先にマウスで指定してから、使用する機能を選択することができます。この機能のことを「オブジェクト指向オペレーション」と言います。

オブジェクト指向オペレーションを使えば､選択した範囲に行う作業を、マウスを使ってクイックメニューから選択するだけで実行できます。

＊マイツール for Windows、マイツールビューア、マイツールＶ２ for Windowsの３種類があります。

　

・範囲指定を行う前に
マイツールでオブジェクト指向オペレーションを行う前に､ＳＥＴＣ命令の｢15　マウスモード｣の設定を確認してください。
オブジェクト指向オペレーションは、｢15　マウスモード｣を「２‥標準」に設定して行います。

＊「２‥標準」の状態では、マウスを使って入力行へのデータや行・列番号の取り込みは行えません。行・列・セルをクリックすると、青い帯がかかります。
＊範囲指定を行って青い帯がかかった状態で、別の行・列・セルをクリックすると、クリックした場所に範囲指定した内容が上書きされます。

　

・指定できる範囲
画面に表を表示している場合､｢仕事は＝｣の状態で、次の15個所で範囲指定が行えます。
マウスカーソルを選択位置に合わせ、クリックまたはドラッグすると、選択した範囲に青い帯がかかり、入力行の表示が、「動作は：」に変わります。

　

・クイックメニューで処理を選択
選択した範囲に対して行う処理は、クイックメニューから作業を選択するだけですぐに実行できます。

　

１．

「仕事は＝」の状態で、加工する範囲にマウスカーソルを合わせて左クリックし、青い帯を掛けると、入力行の表示が｢動作は：｣に変わります。
ここでは、項目行を指定しています。

　

２． ｢動作は：｣の状態で右クリックすると、指定した範囲で実行できる作業のクイックメニューが表示されます。
＊

｢動作は：｣の状態で［Ｅｓｃ］キーを押すと、「仕事は＝」の状態に戻ります。

＊

指定した範囲からマウスカーソルを離すと、クイックメニューは表示されません。

３．

クイックメニューから作業を選択して左クリックすると、選択した作業を実行し、｢仕事は＝」の状態に戻ります。
ここでは、｢センタリング」を選択して、項目行のデータをセンタリングしてみました。

通常、｢仕事は＝｣の状態で、ＳＣ命令を使って列のデータをセンタリングすると、指定した列のデータすべてがセンタリングされてしまいます。
項目行のデータだけをセンタリングする場合は、［ＳＣ命令で表全体をセンタリング］→［ＳＶＬ命令で項目行を保管］→［ＳＲ・ＳＬ命令でデータを右寄せ・左寄せ］→［ＬＤＬ命令で項目行を読み出し］といった手順で作業を行います。
しかし、この例で示したように、オブジェクト指向オペレーションで項目行を指定してから、クイックメニューで｢センタリング｣を選択すると、１回の操作で項目行のデータをセンタリングできます。

このように、オブジェクト指向オペレーションのクイックメニューを使えば、｢仕事は＝」の状態で命令を入力する場合と一味違った処理が行えます。

　

・クイックメニューで選択できる作業
クイックメニューの内容は、選択した範囲によって異なります。選択できる作業は、指定した範囲によって次のようになります。

　

指定した範囲 選択できる作業
１．ページ表題 タイトル変更・クリップボード複写・クリップボード貼付
２．ページモード表示 モード変更・クリップボード複写・クリップボード貼付
３．ページ内最大行数表示 ページサイズ変更・クリップボード複写・クリップボード貼付
４．ページ内最大桁数表示 ページサイズ変更・クリップボード複写・クリップボード貼付
５．セル 入力・空白・右寄せ・左寄せ・センタリング・色付け・セル実行・保管・保管データ読出・クリップボード複写・クリップボード貼付
６．単独列 入力・挿入・空白列挿入・移動・複写・削除・空白・桁数変更・カンマ挿入・カンマ削除・右寄せ・左寄せ・センタリング・分離・ケイ線挿入・文字変換・固定・色付け・縦ずらし・順位・百分率・変位・保管・保管データ読出・クリップボード複写・クリップボード貼付
７．複数列 入力・移動・複写・削除・空白・桁数変更・カンマ挿入・カンマ削除・右寄せ・左寄せ・センタリング・結合・ケイ線挿入・文字変換・色付け・縦ずらし・合計・平均・保管・クリップボード複写・クリップボード貼付
８．桁番号表示 ワープロ・列挿入・空白列挿入・ケイ線挿入
９．タイトル行 タイトル変更・ページサイズ変更・モード変更・挿入・空白行挿入・移動・複写・削除・空白・色付け・保管・保管データ読出・クリップボード複写・クリップボード貼付
１０．フォーマット文
　　　フォーマット行		 フォーマット変更・桁数変更・挿入・空白行挿入・移動・複写・削除・空白・色付け・保管・保管データ読出・クリップボード複写・クリップボード貼付・列分離・列結合
１１．項目行 入力・挿入・空白行挿入・ケイ線挿入・移動・複写・削除・空白・左寄せ・右寄せ・センタリング・固定・色付け・横ずらし・保管・保管データ読出・クリップボード複写・クリップボード貼付
１２．データ行（複数行） 入力・ケイ線挿入・移動・複写・削除・空白・左寄せ・右寄せ・センタリング・色付け・横ずらし・合計・平均・保管・クリップボード複写・クリップボード貼付
１３．データ行（単独行） 入力・挿入・空白行挿入・ケイ線挿入・移動・複写・削除・空白・左寄せ・右寄せ・センタリング・固定・色付け・横ずらし・順位・百分率・変位・保管・保管データ読出・クリップボード複写・クリップボード貼付
１４．その他の行 挿入・ワープロ・空白行挿入・移動・複写・削除・空白・色付け・保管・保管データ読出・クリップボード複写・クリップボード貼付
１５．ページ番号 読み込み・書き込み・新規作成・グラフ作成・印刷・並べ替え・検索・リカバリ・ページ保管・複数ページを読む・複数ページに書く・ページファイルを読む・ページファイルに書く・小計/総計・マトリックス表・串し刺し演算・条件更新・繰越演算・イメージ書式印刷・ＤＯＳファイルを読む・ＤＯＳファイルに書く・ＢＭＰ読込・ＢＭＰ書込・図形描画・タイトル変更・ページサイズ変更・モード変更・検索更新・検索整理・併合・照合作表・移動平均・ページ追加・順位・検索削除・分析値・重複検索・条件集計・三次元マトリックス表・連番・展開作表・1行1データ作表・ボタン作成・フォーマット整理・時系列集計・裏表入れ替え・裏画面接続（下）・裏画面接続（上）・画面分割

　

＊ この他にも、オブジェクト指向オペレーション中は、ツールバーのボタンと組み合わせてデータを加工したり、ダイレクトにデータを入力することができます。詳しくは、マイツール for Windowsの操作説明書｢機能編｣をご覧ください。なお、マイツールビューア･マイツールＶ２をお使いの方は、マイツールヘルプに説明文がありますので､キーワードから「オブジェクト指向オペレーション」を選択してご覧ください。

　

MUG Web Magazine

□前のページに戻る