マイツール便利技

マイツ―ルの“―”を長音()にする


MWM編集局


 

マイツールは開発当初より、パソコン初心者が「」と「−」の区別が付かなくても、検索したとき等にデータを処理できるというコンセプトを基にしています。そのため、“データ”のように“”(長音)を含む文字を入力すると、“”が“―”に置き換えられてしまいます。
 
マイツールに入力した取引先住所録のデータを使って、ダイレクトメールの宛名ラベルを作成すると、社名やビル名の長音の部分が“―”になってしまいます。
印字フォントが「ゴシック」の場合は、それほど違いがありませんが、「明朝」で印刷した場合は、他の文字と明らかに書体が異なり目立ちます。
 
また、ED命令で報告書などを作成した場合、タイトルが目立つように4倍角指定を行っていると、長音の部分が、「ゴシック」の場合でも、他の文字との違いが一段とはっきりします。
 
入力したマイツールデータの“―”を、”(長音)に変えたい場合は、次の方法をお試しください。

 

・ED命令で長音を取り込む

EC・ELやED命令を使って、(長音)を含む文字列をキーボードから入力しようとすると、画面上で確定したときに“―”に置き換えられてしまいます。
ただしED命令中は、副画面に表示された文字をマウスでクリックすることで、おもて画面のカーソル位置に、クリックした文字をそのまま取り込むことができます。
この機能を使って、文書の“―”を”に変えてみます。

 

1.

画面に編集するページを表示して、ED命令を実行します。

  ED[Enter]

2.

メニューバーの画面分割ボタンをクリックして、プルダウンメニューの[画面分割]から「上下分割」を、[副画面表示]から「ファイル」を選択します。

3.

を取り込む位置にカーソルを移動して、副画面に表示された「ファイル一覧」にある「サブページ」のをクリックすると、副画面からが取り込まれます。

4.

他のも、同じようにして副画面から取り込みます。

半角カタカナの“長音”を取り込みたい場合は、「キーワード」の“”をクリックしてください。

を取り込んだページは、そのままW命令で保存できます。
また、この例のように表題を書き換えた場合も、変えた状態で保存されます。
表データの場合、変更したデータを、EC・EL命令でいったん入力行に取り込んで再入力すると、“―”に戻ってしまいます。

 

・一度に長音に置き換えるには

ここで紹介したようにED命令でマウスを使ってを取り込む方法は、修正個所が少ない短い文書には適しています
しかし、修正個所の多い文書や複数ページの表の場合は、手間が掛かりすぎます。

そこで、SHU命令を使ったオートプログラムを作成して、PRO命令で登録しておけば、画面に表示した文書を、オートプログラムを実行するだけで、に置き換えることができます。

 

1.

「仕事は=」の状態で、F命令を実行して、表題のみのページを作成します。
ここでは、表題に「ONBIKI」と付けます。

  F[Enter]ONBIKI[Enter][Esc]

 

2. 「仕事は=」の状態で、ED命令を実行して、オートプログラムを記述します。

  ED[Enter]

ここでは、次のようなオートプログラムを入力します。

SHU:::Y:$―::::
STOP:

入力後、[Esc]キーを押して、ED命令を終了してください。

“―”は全角で入力してください。

の部分は、上記の説明と同じ方法で入力してください。

3. PRO命令で作成したオートプログラムを登録します。

  PRO[Enter]E[Enter][Enter]B[Enter][Esc]

ここでは、画面のオートプログラムをB指定で空きページに登録してみます。

4. 登録したオートプログラムを使って、長音への変更を行ってみます。
最初に、画面に変更する表を表示します。
複数ページの表を変更する場合は、あらかじめRC命令でつないだ状態にしておいてください。

5. 登録したオートプログラムを実行します。

  RUN[Enter]ONBIKI[Enter]

オートプログラムが実行され、への置き換えが行われます。

・補  足

ここで紹介したオートプログラムの場合、への置き換えを一度に行いますが、郵便番号の区切りなどに“―”を使用していると、それもに置き換えられてしまいますのでご注意ください。

表のデータを置き換える場合、「$」の前に置き換えを実行する列番号を記述しておくと、指定した列だけの置き換えが実行できます。
たとえば、4列目のデータだけを置き換えたい場合は、

SHU:::Y:4$―::::
STOP:

と、記述してオートプログラムを登録します。

 


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