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マイツール便利技 |
複数のマイツールでファイルを共有する | |
MWM編集局 |
Windowsパソコンは、複数のパソコンをネットワークで結ぶことで、ファイルの共有やコピー・貼り付けが可能となります。 多くのWindowsアプリケーションは、エクスプローラを使ってファイルのコピーや貼り付けを行うことができます。 マイツールの場合は、WFL命令で作成したマイツールのページファイルであれば、エクスプローラでのコピーや貼り付けが行えます。しかし、FILE命令で作成したファイルの場合は、この方法が使えません。 |
マイツールには、Mファイル・Sファイル・SYSファイルの3つがインストール時に用意されていて、それぞれのファイルには、ページ単位でデータが保存できます。 この3つの他にファイルが必要な場合は、FILE命令の「1‥ファイル作成」で新たにファイルを作成します。このとき、「ドライブは:」とメッセージが表示されて、作成したファイルを保管するドライブ(場所)を聞いてきます。 標準では、ドライブCを選択して、「C¥WINMT¥MYFILE」フォルダ(マイツールfor Windowsの場合)に保管します。 |
このように、マイツールではファイルを保管する場所を、ドライブとして登録することで確保できます。 ドライブの登録は、ネットワークでつないだ他のパソコンのフォルダでも、共有の設定を行うことで指定できます。 |
・ファイル共有の種類 | |
ネットワークでつないだ他のパソコンと、マイツールのファイルを共有する場合、次の2つの方法があります。 | |
@それぞれのマイツールの「MYFILE」フォルダを、互いにドライブ登録して共有する。 | |
A共有用のファイルを収めるフォルダを作成して、それぞれのマイツールがドライブ登録して共有する。 | |
@の方法の場合、複数のパソコンがネットワークでつながれていると、その台数にあわせてドライブ登録を行う必要があります。 2,3台のマイツールで共有を行う場合は、この方法が簡単です。ただし、「MYFILE」に作成したファイルが、他のマイツールのファイル一覧にも表示されてしまいます。勝手に見られては困るようなファイルには、個別にプロテクトをかける(V型のみ)などの保護が必要です。 また、共有している台数が増えると、表示されるファイル数も増え、目的のファイルを探しにくくなります。 |
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Aの方法の場合、共有用のフォルダを作成する必要がありますが、ドライブ登録は1回で済みます。 また、共有する必要のあるデータを、1ヶ所に集約することができます。 今回は、Aの方法での共有化について説明します。 |
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* | マイツールの共有を行う前に、それぞれのマイツールで作成したファイルの名前をご確認ください。 同じ名前のファイルが共有しようとするマイツールにあると、共有化は行えません。 あらかじめファイル名を変更して、名前が重複しないようにしてください。 |
・共有用フォルダの作成 |
ドライブ登録を行うには、登録を行う場所(共有用フォルダ)が必要です。フォルダの作成は、Windowsのエクスプローラで行います。 ここでは、「OURFILES」というフォルダを作成して、共有する「台帳」というマイツールのファイルを作成してみます。 |
1. |
画面左下の[スタート]ボタンをクリックして、メニュー一覧を表示し、[プログラム]から「エクスプローラ」を選択します。 |
2. |
(C:)が選択されている状態で、エクスプローラの[ファイル]から[新規作成]-[フォルダ]を選択すると、右側の欄に[新しいフォルダ]が表示されます。 |
3. |
[新しいフォルダ]が反転表示されている状態で、「OURFILES」と入力すると、フォルダ名が「OURFILES」に変わります。 |
4. |
「OURFILES」のフォルダをネットワーク上から閲覧できるように、共有の設定を行います。 |
5. |
「OURFILESのプロパティ」の共有タブで、「共有する」を選択します。 |
以上で共有用フォルダの設定は終了です。 次は、このフォルダをマイツール上でドライブ登録し、マイツールファイルを作成します。 |
・共有用のファイルを作成 |
共有用フォルダが用意できたら、次はドライブ登録を行い、共有するファイルを作成します。 ここでは、「OURFILES」のドライブ登録を行い、共有する「TABLE」というマイツールのファイルを作成してみます。 |
1. |
マイツールを起動して、「仕事は=」の状態でFILE命令を実行します。 FILE[Enter] 8[Enter] 次に、「処理は(1〜3):」の状態で、「1‥ドライブ登録」を選択します。 1[Enter] |
2. |
「登録するドライブ名は:」の状態で、登録するドライブを指定します。 H[Enter] | |
* | ドライブ名は、アルファベット1文字で指定します。ただし、ファイル一覧のドライブ欄に表示されているものは指定できません。 | |
* |
現在登録されているドライブの一覧が、画面に表示されます。 |
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* |
ここで指定するドライブは、マイツールでの便宜上のドライブです。Windowsのドライブとは異なります。 |
3. |
「ディレクトリ名は:」の状態で、共有用フォルダのディレクトリを指定します。 ”C:¥OURFILES”[Enter] 登録後、「処理は(1〜3):」の状態に戻ります。[Esc]キーを押して、いったんFILE命令を終了します。 | |
* | ディレクトリ名は ” (ダブルコーテーション)で囲みます。 |
4. |
続いて、登録したドライブにマイツールのファイルを作成します。 FILE[Enter] 1[Enter] 「新しく作るファイルの名前は:」の状態で、ファイル名を指定します。 台帳[Enter] |
5. |
「ドライブは:」の状態で、ファイルを作成するドライブを選択します。 H[Enter] | |
* | 現在登録されているドライブの一覧が、画面に表示されます。 |
6. |
「型は:」の状態で、ファイルの型を指定します。 F[Enter] 「ページ数は:」の状態で、ファイルのページ数を指定します。 100[Enter] 「備考があれば入れてください:」の状態で、ファイルのページ数を指定します。 共有ファイル[Enter] ファイルの作成が行われ、「処理は:」の状態に戻ります。 | |
* | FILE命令を終了する場合は、[Esc]キーを押してください。 |
ファイル一覧に、作成した「台帳」ファイルが追加されます。 「ドライブ」の表示は、登録を行った「H」になっています。 | |
* | ファイル一覧は、TF命令で表示できます。 |
・ネットワーク上からドライブ登録する |
共有が「フルアクセス」で設定されているフォルダは、ネットワーク上からドライブ登録を行うことができます。 ここでは、先ほどの「OURFILES」フォルダを、別のパソコンからネットワーク経由でドライブ登録する手順を説明します。 |
1. |
画面左下の[スタート]ボタンをクリックして、メニュー一覧を表示し、[プログラム]から「エクスプローラ」を選択し、フォルダの欄から、「ネットワークコンピュータ」を選択します。 |
2. | 「OURFILES」フォルダを作成したコンピュータ(ここでは、「Bean」)をダブルクリックします。 共有の設定が行われている、ドライブやフォルダが表示されます。 |
3. | 「OURFILES」フォルダを右クリックして、サブメニューから「ネットワークドライブの割り当て」を選択します。 |
4. | 「ドライブ」のプルダウンメニューから、割り当てるドライバ(ここでは“K”)を選択して、[Ok]ボタンをクリックします。 | |
* | ここで選択するドライブは、お使いのWindowsパソコン上のドライブです。 | |
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Windowsがインストールされたドライブが「C」、CD−ROMが「D」といった場合、「E」を指定すると、ハードディスクなどの周辺装置の追加により、ドライブ名が自動的に変更されることがあります。 割り当てるドライブ名は、ドライブが追加されても影響を受けないものを指定してください。 | |
* | 「ログオン時に再接続」のチェックボックスは、チェックされた状態にしてください。 |
5. | マイツールのFILE命令で、ドライブ登録を行います。
FILE[Enter] | |
* | 「OURFILES」フォルダにマイツールファイルが作られていない場合は、ファイル一覧の表示は変わりません。 |
ドライブ登録が行われ、ファイル一覧に「台帳」ファイルが追加されます。 「ドライブ」の表示は、登録を行った「J」になっています。 | |
* | ファイル一覧は、TF命令で表示できます。 |
・ご注意 | |
* | マイツールのファイルを共有化するためには、共有化するパソコンそれぞれで、上記の操作を行ってください。 |
* | 共有の設定を行う前に、作成済みのマイツールファイルの名前をご確認ください。それぞれのマイツールに、同じ名前のファイルがあると、共有化できません。 |
* | ネットワークコンピュータの設定について詳しくは、ネットワークコンピュータの管理者にご確認ください。 |
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