マイツール便利技

カレンダーの土日の色を消さずに加工する


MWM編集局



マイツールのCALE命令を使うと、土曜日の行は水色、日曜日の行は赤に色付けされた表を作ることができます。
土日の行に色付けがしてあるため、とても見やすく便利です。

ただし、CPS命令でページサイズを変更したり、RF命令でフォーマットを変更すると、行に付けられた色が解除されてしまいます。

今回は、CALE命令で作ったカレンダーの色付けを消さずに、表を変更する方法について説明します。

・色を変えずにページサイズを変更するには

CALE命令で作成したカレンダーを、CPS命令でページサイズを変更すると、土日の行の文字色が標準の状態に戻り、平日の行と同じ色になってしまいます。
せっかく付けられた色を消さずにページサイズを変更するには、ED命令で「横サイズ変更」を使うと便利です。
1. CALE命令で作成したカレンダーに、コメントを記述しようとしましたが、「横の長さ」を204桁にしたため、カレンダーの下にコメントを記述するスペース(空白行)がありません。
2. ED命令を実行して、「F8 ケイ線・設定」のメニューから、「7: 横サイズ変更」を選択し、新しい長さを指定します。
ここでは、新しい長さに「170」を指定してみます。
3. 横の長さを小さくした結果、5行の空白行が挿入されました。
指定する長さによっては、空白行が挿入されない場合があります。

・今月と同じ項目内容のカレンダーを作るには(その1)

CALE命令で、1ヶ月のカレンダーを作成した場合、指定した横の長さに収まる桁数で、データ列を作ることができます。
ただし項目名の入力は、CALE命令終了後、EL命令で入力する必要があります。
今月のカレンダーと同じ項目名で、来月のカレンダーを作成する場合、次の手順が便利です。
 
1. 元になる項目を収めた今月のカレンダーを表示し、列数と各列の桁数を確認します。
この表の場合、列数が10で、3列目以降の桁数は、すべて10桁になっています。
 
2. X命令で、今月のカレンダーを裏画面に移動します。
3. CALE命令を実行して、来月(2001年8月)のカレンダーを作成します。

  CALE[Enter]
  1[Enter](1ヶ月分を作成)
  2001[Enter](作成するのは2001年)
  8[Enter](作成するのは8月)
  1[Enter](1日から表示)
  2[Enter](曜日と日付を付ける)
  2[Enter](日付を列にセット)
  204[Enter](横の長さは204桁)
  10*8[Enter](10桁のメモ列を8列作成)
  [Enter](CALE命令を終了)

4. 裏画面の今月の表から、項目名の内容を翌月の表に書き込みます。
書き込みには、C命令にストリング関数を使います。

  STR[XL4]=L4[Enter]

上記の方法は、同じ項目にする列の数や桁数が、分かっている場合に便利です。
列数・桁数が分からない、または複雑な場合は、次の(その2)の方法をお試しください。

・今月と同じ項目内容のカレンダーを作るには(その2)

今月のカレンダーと同じ項目名で、来月のカレンダーを作成する場合、元になるカレンダーの列数・桁数が分かっている場合は、(その1)の方法が便利です。
しかし、列数が不明であったり、桁数が列によって異なるような場合は、次の方法が便利です。
 
1. 元になる項目を収めた今月のカレンダーを表示し、列数と各列の桁数を確認します。
この表の場合、列数が8で、3列目以降の桁数は、列ごとに異なっています。
 
2. X命令で、今月のカレンダーを裏画面に移動します。
3. CALE命令を実行して、来月(2001年8月)のカレンダーを作成します。

  CALE[Enter]
  1[Enter](1ヶ月分を作成)
  2001[Enter](作成するのは2001年)
  8[Enter](作成するのは8月)
  1[Enter](1日から表示)
  2[Enter](曜日と日付を付ける)
  2[Enter](日付を列にセット)
  204[Enter](横の長さは204桁)
  [Enter](列の指定をせずにCALE命令を終了)

元になる今月のカレンダーよりも「横の長さ」を小さく設定すると、裏画面から項目を挿入できない場合があります。
4. DC命令で、3列目以降の列を削除します。

  DC[Enter]
  3−T[Enter](3列目から最終列までを削除)

5. 裏画面の今月の表から、項目名の内容を翌月の表に挿入します。
挿入には、ICB命令を使います。

  ICB[Enter]
  3−T[Enter](裏画面の3列目から最終列までを指定)
  3[Enter](おもて画面の3列目の前に挿入)

6. 3列目以降の不要なデータを、BC命令で空白にします。

  BC[Enter]
  3−T[Enter](3列目から最終列までを空白にする)

 

同じ項目内容のカレンダーを、1ヶ月ごとに作る場合は、上記のような方法で作成すると、曜日に付けられた文字色が解除されずにすみます。
また、カレンダーだけでなく、SETP命令やSHU命令で色を付けた表を、色を消さずに加工する場合にも、同じ方法が使えます。

 

・補足

CALE命令について詳しくは、「命令辞典」をご覧ください。

 


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