マイツール便利技

表の整理にちょっと便利な技


MWM編集局


・桁数の異なるデータの合計を一度に求めるには

マイツールで作成した表に、小数点以下の数値を含むデータと、整数のデータの両方がある場合、TL命令で合計を求めると、DR命令で設定されている丸めに基づいて計算が行われます。
そのため、小数点1桁までDR命令で設定していると、整数のデータに「.0」が付けられてしまいます。

このように、小数点以下の表示が異なるデータが混在する表の合計を求める場合は、TC命令が便利です。

 

ここでは、次のような「交通費」のデータを使って説明します。
「時間」・「運賃」の列は整数、「距離」の列は小数点1桁の表示となっています。
またDR命令で、計算結果の処理を、あらかじめ「小数点1桁」・「四捨五入」に設定しておきます。
 
1. TL命令で、「時間」・「運賃」・「距離」の合計を求めると、現在のDR命令の設定にしたがって、「時間」・「運賃」の合計に「.0」が付けられます。

  TL[Enter]
  L,10−T[Enter](10列目から最終列までの縦方向の合計を求める)

2. RV命令で、TL命令で計算する前の状態に戻します。

  RV[Enter]

3. TC命令で、「時間」・「運賃」・「距離」の合計を求めると、収められているデータの小数点以下の数値に合わせて、結果が表示されます。

  TC[Enter]
  [Enter](計算するページは画面)
  [Enter](キー列は指定しない)
  I,10−T[Enter](10列目から最終列までの小計を求める)
  [Enter](結果を画面に表示)

TC命令では、計算結果の先頭列に「合計」は表示されません。
このようにTC命令では、列に収められているデータの小数点以下の表示に合わせて、小計を求めてくれます。
その際、DR命令の設定は無視されます。

・日付ごとに横ケイ線を引く

計算を行った表を見やすくするために、キーとなる項目ごとにケイ線を引くには、ACMC命令を使うと便利です。
 
ACMC命令を使って、日付ごとに横ケイ線を引いてみます。

  ACMC[Enter]
  [Enter](計算するページは画面)
  2[Enter](1番目のキー列は2列目の「Date」)
  [Enter](キー列の指定を終了)
  [Enter](計算場所は指定しない)
  L[Enter](キーごとに横ケイ線を挿入)
  [Enter](結果を画面に表示)

日付ごとに横ケイ線が引かれて、表が見やすくなりました。

 

小数点以下の表示が異なるデータが収められた表の場合、一度に計算を行うと、小数点以下の数値を含まない列に、小数点が付いてしまいます。
計算を求める列に合わせていちいちDR命令の設定を変更する手間を省くには、上記の方法が便利です。

また、表に横ケイ線を引く場合、DRL命令でケイ線を引く行を指定することでも可能ですが、キーとなる項目を決めておけば、ACMC命令でキーごとにケイ線を引くことができます。データを追加したときなどは、こちらの方が便利です。

 

・補足

TC・ACMC命令について詳しくは、「命令辞典」をご覧ください。

 


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