マイツール便利技

文字の大きさを変えて印刷するには


MWM編集局


 

マイツールの表や文書は、P・PC命令で印刷を行うことができますが、印字される文字のサイズは固定されています。
印字する文字の大きさを、マイツールで調節することはできませんが、使用するプリンタに変倍機能が備えられている場合は、文字の大きさを変えた印刷が可能となります。
ここでは、ED命令で作成した文書の文字サイズをやや大きくする方法について説明します。
今回の説明では、リコーの「IPSiO NX700」を使用しました。
ご使用のプリンタによっては、変更方法が異なります。
NX−700以外のプリンタをお使いの場合、設定の変更方法については、プリンタ備え付けの取り扱い説明書をご覧ください。
PSET命令の「9 接続プリンタ機種」が「100‥GDI WINDOWSプリンタ(モノクロ)」の状態でお試しください。

 

・マイツールのレイアウト画面で印刷用紙を設定

ED命令で作成した次の画面のような文書を、文字をやや大きくしてA4用紙に印刷してみます。
1. PL命令を実行して、画面の文書のレイアウトと印刷の設定を確認します。

 PL[Enter]

 
2. 「5.用紙種類」を選択して、用紙サイズを「6‥A4」から「5‥B5」に変更します。

 5[Enter]5[Enter]

3. 変更した内容に合わせて、レイアウト画面の表示が変わります。
 
4. Escキーを押して、PL命令を終了します。

 [Esc]

マイツールでの設定は以上です。次は、プリンタの設定を変更します。

 

・変倍機能を使って印刷結果を拡大

お使いのパソコンに登録してあるプリンタの設定を変更して、変倍印刷の設定を行います。
設定は、プリンタのプロパティを表示して行います。

 

1. 画面左下の「スタート」ボタンをクリックして、メニューの「設定」を選択します。
さらに、表示されたメニューから「プリンタ」を選択します。
  
2. 「プリンタ」を選択すると、パソコンに登録してあるプリンタの一覧が表示されます。
3. 「通常使うプリンタに設定」されているプリンタ(ここでは「RICOH IPSiO NX700」)を選択します。
次に、メニューバーの「ファイル」をクリックして、メニューから「プロパティ」を選択します。
 
4. 表示された「RICOH IPSiO NX700のプロパティ」の「基本」タブを選択します。
上記は、「IPSiO NX700」をお使いの場合の画面です。「IPSiO NX700」以外のプリンタをご使用の場合は、画面が異なります。
 
5. 画面右上の「変更」ボタンを押すと、「変更」のウィンドウが表示されます。
「画面サイズ」から「B5」を選択して、「OK」ボタンを押すと、「基本」タブの画面に戻ります。
 
6. 用紙サイズ変更後、画面左上の「拡張機能」ボタンをクリックすると、「拡張機能」ウィンドウが表示されます。
「変倍」のチェックボックスをクリックすると、現在設定されている原稿サイズに指定した用紙(B5)と印刷用紙サイズ(A4)の内容が表示されます。
ここで、「用紙指定変倍」が選択されているか確認します。選択されていない場合は、「用紙指定変倍」を選択します。
また、印刷用紙サイズが「A4」以外の用紙になっている場合は、「A4」に変更します。
確認後、「OK」ボタンを押すと、「基本」タブの画面に戻ります。
7. 変更した設定内容を確認して、「OK」ボタンを押すと、「RICOH IPSiO NX700のプロパティ」が閉じます。
以上で、プリンタの設定は終了です。
この後、マイツールの画面に戻って、P命令を実行すると、一回り大きな文字で、画面の文書が印刷されます。
プリンタのプロパティで変更した内容は、マイツール以外のアプリケーションで印刷を行う場合にも摘要されます。
設定を変更したまま他のアプリケーションで印刷を行うと、変倍の状態で印刷が行われます。ご注意ください。
マイツールでの印刷終了後、通常の印刷設定に戻す場合は、もう一度プリンタのプロパティを表示して、「変倍」の設定を解除してください。
「拡張機能」ウィンドウの「変倍」のチェックボックスをクリックして、チェックマークを解除すると、通常の設定に戻ります。

 

マイツールでは、PL命令の「7‥縮小率」で、縮小印刷が可能ですが、今回紹介した方法を使えば、文字を小さくして印刷することも可能です。
67%以下のサイズに縮小して印刷したい場合などは、PL命令の「5‥用紙種類」を「7‥B4」、「7‥縮小率」を「6‥67%」に設定し、プリンタのプロパティで「用紙サイズ」を「B4」、「印刷用紙サイズ」を「A4」にして印刷を行うと、約55%の縮小印刷となります。

 

・補足

PL命令について詳しくは、「命令辞典」をご覧ください。

 


MUG Web Magazine

前のページに戻る